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伝わらなければ愛ではない

ハロー、これが私の愛。半死半生になるまで切り刻んであげるね。そんなの分かりたくないでしょ、伝わらないなら、愛ではない。

 

わたしは男に甘えられることが嫌いである。わかってくれ、どうしてわからない?と言われても、殿方は選ぶ側でいられて呑気ですね。としか思えなくて。あらゆる女たちが、ゆるすことで引き受けた毒の刃で自らを彫刻して、冷水でかたちを引き締めて、それでいてなおあたたかく、やわらかく、しなやかであれというご都合主義の鋳型に自分を流し込み、余った部分を引きずりながら奇形に成り果てるのは、往々にして身体のつくりが“選ぶ側”よりも弱いから。殴られるなら、そのへんの鈍器でも持ち出して、殺してしまえばいいと思う。あなたもわたしも、ひとりで自由でいることが、どこからの評価よりも、どういった賞賛よりも大切だ。我々が教養や、居場所をたくさん持つことや、誰とでも普通に話せることでしか自由でいられない、自立していられないということはもう分かっていると思うし。

 ただ寂しいのであれば、流れの滞った海で発酵したごみと温まって、だれかの言葉でしか話せなくなるまでズブズブに腐り果てることもできるだろうけれど、死ぬしかないような温もりで孵るものは化け物よ。たかが知れている。