読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

戦争

ここでの“乙女”は美しいものを愛し、あらゆる不衛生を憎み、美しく生きていきたいと願ってやまない全てのかわいい人たちのことです。

 

絶対に乙女たちのためのブランドが総力を挙げてその目を欲しがる、ここ40年ぐらいずっと乙女たちのものであったはずの大事な大事なかわいい絵画が◯万円で買えるのに即時完売していないようなこのご時世に、芸術が乙女たちになにをできるというのか。

 

もっと速い速度で愛してるって言わなきゃいけないんだなと思う。

圧倒的美が無くなってしまったから、圧倒的肯定をしてから圧倒的美を再生産する必要があるのかもしれないというか。許された人たちが許された人たちの間でこれも好き、あれも好き、って話すこと。

誰も血を流さない、頬を撫でる程度の「もう大丈夫だよ」や「君のことが好き」をどうやって殺していくかの話だ。これは戦争だと思う、きちんと心の奥の方まで触れなければ、諦めさせることもできなければ求めさせることもできないから。

そんなことだと、二重でなければ死んでしまうし、太っていれば醜いし、痩せていたなら貧相で、皺があったらお払い箱。無理をすればしたで「見苦しい」んだから、もう誰も美しくないじゃないですか。そういう話じゃなかったはずなのよ、美しいってそんなつまらないことじゃなかったはずなの、もっと豊かで楽しくて、厳しくて、贅沢な気持ちになれる最高のことだった。

許されるとか許されないとか、そういうのはもう知らないよ〜神はすべてを許している