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部屋

幸せな部屋に住みたい。

落ち着く光をくれる照明が欲しい。あのよくある、リモコンで操作できるだけのべたっとした丸いシーリングライトなんて見たくもない。あんな残酷で下品な光はないし、手元が暗ければデスクライトなり、テーブルライトなりを使えばいいだけだ。

ペンダントライトでもシャンデリアでもなんでもいいけど、上品な色と、形をしていればいい。眺めるたびに幸せになれるような光が欲しいと思ってる。

その下には木製、正円で脚が立派なダイニングテーブル。太いのが一本、そこから分かれて3本のものがあってほしい。それと椅子、プラスチック製のすこしひんやりしそうなもの。お醤油とか、食べ物の汁とか、そういうものでうっかり汚れても汚れてもティッシュ一枚でどうにか新品同様になってくれるものを色違いで4脚。

よく眠れてすっきり起きられるベッドも欲しくて、シーツも頻繁に取り替えたいし、引き出しがひとつついたサイドテーブルが2つ、フロアライトが1つあるといい。

全部すぐには手に入らない。ただ、絶対この「欲しい」が消えてしまわないうちに手に入れなければいけないんだと思う、手に入れる。

そういうふうに思っていれば、欲しいもの、こうなりたいもの、これが好きってものに出会った時、すぐわかるはずなのよ。準備ができるはずなのよ。呪術的思考でしかものを考えられない。思いは伝わるし願いは叶えられるし我々は絶対に幸福になるべき。

 

幸せな部屋に住みたい。この幸福を壊したくない、と思えるような部屋が欲しい。丁寧な生活をさせろ。朝起きて、夜眠れて、仕事があって生活がある部屋が欲しい。そういうふうに生きたいと思われるように生活をしたい。色気や、善意や、愛情や、興味や、関心のためには説得力が必要だから。荒むことで手に入れられる説得力は「全員で不幸に納得しましょう」という話でしかないので、いらない。憧れられなければ、きっと何も手に入らない。

「私はこれが好き」に敏感でいられるように身体をチューニングして、欲しいものに手が届かなかったときや手に入れたものを失った時に痛いと思えないなら、死んでるようなものだし。何が好きかもわからないようなわたしでいたら、わたしの好きな人も、わたしを好きな人も不安でしかない。安心したいし、安心させたい。安心してって言いたい、だから欲のないふりなんて絶対にしてやらない。

わたしは幸せな部屋に住みたい。自分の視界すべてに納得したいし、選べるようになりたい。絵が上手くなれば全部解決する、視界に入るものは発想に直結する。